A Journey To Surrey Quays

Half the truth and half the lie


つぶやきと月の光


twitterとかmixiのボイスで、過去の発言ログを見ると、何秒前、何分前と表示されるのだけれど、自分が過去に発言した瞬間っていうのは二度と戻ってこないのだよね。

ちょうど今、テレビで見てるのだけど、月は約8分前に太陽が出した光を反射させて光を地球に届けるらしい。


時間の不可逆性を感じるわ。

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ジョジョの奇妙な冒険についての覚え書き



ふと27巻の花京院vsディオを読み返して、やっぱり感動。アヴドゥル、イギーが死んでしまった後、今までの人生において誰とも心を通わせる事ができなかった花京院が、死ぬ直前に承太郎達にディオのスタンドの秘密を伝える。


子供の時から思っていた。町に住んでいると、それはたくさんの人と出会う。しかし、普通の人たちは、一生で真に気持ちがかよい合う人が、いったい何人いるのだろうか……?


「自分にはきっと一生誰ひとりとしてあらわれないだろう。なぜなら、この『法皇の緑』が見える友達は誰もいないのだから……」


ジョースターさん、承太郎、ポルナレフ、アヴドゥルに出会うまで、ずっとそう思っていた。


ジョジョのテーマとして、意思を伝承する、というのがあるような気がして、主人公が章ごとに変わるというのも、勿論そうだし、このシーンにあるように誰か一人のキャラが死ぬ瞬間に意思を託す、というのも大きなテーマの流れに沿ったシーンだよなあ。相手役のディオが、(基本的には)死なない吸血鬼の設定であって、死なないディオにとっては、「伝承」というものが必要ないのも、承太郎達と対になっている構成として、とても良いと思う。
父から子、子から孫へと、自分のバトンを渡していく、のが人間のテーマであるなら、ジョジョというのは、まさに人間ドラマなんだよなあ。