A Journey To Surrey Quays

Half the truth and half the lie

BANDAGE/小林武史




 90年代に隆盛したバンドを描く音楽映画。主演がジャニーズの赤西君なので、賛否両論いろいろあるみたい。手持ちカメラのシーンが不安定だったりして、酔いそうになったので技術面だと……な感じだったのだけれど、小林武史がやってるだけあってミュージシャン達の描写がショボクなかったから、まぁまぁ良かった。


 前半と後半の切れ目。アサコ(北乃きい)をユキヤ(高良健吾)が海へバイクでつれていくシーケンスは、とても良い。夜明けの海で抱擁している二人は、UNDOの時の豊川悦司山口智子みたいだ。孤独の色を教えてやるよ、ってベタな台詞も、青春映画には必須。かっけえわ。


 ユキヤ役の高良健吾、アルミ役の柴本幸も良かったけれど、なんといってもラストサムライの娘、ミハル役の杏が良かった。すらっとしてるし歌もうまいし北乃きいより存在感があったかもしれない。


 冒頭、北乃きいが、サッカーボールを蹴る所でパンツみえそうだな? と邪心がよぎるが、北乃きいのボールを蹴るフォームが全盛期の中田英寿ばりで女の子の蹴り方じゃないっていう。あの弾道だと、低空ライナーでサイドネットに突き刺さってるよなあ。


 主人公の赤西君の役名が「ナツ」なのは、まぁ良いとして、北乃きい演じるアサコの出身高校が自分の高校と同じだったのはシンクロしすぎでビビった。