A Journey To Surrey Quays

Half the truth and half the lie

 永遠と一日/テオ・アンゲロプロス



 病気にかかった初老の作家と、アルバニア難民の少年との、旅の話。


 芸術的、というか難解なので、半分も理解できてないと思うけれど、死ぬ間際に思い出す特別な過去の1日は、1日であると同時に永遠だったりする。みたいな事なのかなと勝手に解釈。

 
 個人的に、芸術だ人生だ、と観念を謳いあげる老詩人よりも、恐らく苦難の人生を送り(金網のシーンは息が止まりそう……)人身売買までされそうになった少年のトコトコと歩く姿の方を見たかったりもしたので、老詩人にフォーカスが合い始めると少し退屈。


 映像は本当に美しい。雨に濡れた夜の街の歩道、雪に覆われた国境そばの道、海辺でのダンスシーンとか、長まわしのロングショットで撮影された映像は絵画的といっても良い位に計算されつくしている。