10年前の手紙

 凹んでるわけでもないのだけれど、気持ちが沈静化している。1年に1回くらいの割合でメールボックスに溜まっている古い知り合いとのメール交換を読み返してみたりするのだけれど、読書と一緒で既読後に獲得した個人的な何か、か、その時の気分みたいなもので、読むたびに発見があったりする。


 アドレスこそ知っているものの、今は連絡を取ることもない人達が多い。ついつい懐かしく読んでしまう。まあ、浸るのは程ほどにして、前に進まないといけない。落ちた気持ちをショック療法で立ち上げようとポン・ジュノの『母なる証明』を見る。狙い撃ちみたいな強度を持ったカットが連続で出てくるところが、わざとらしい気がして、そんなに好きでもないのだけれど、紛れもない傑作だとは思った。ラストシーンの陽光は映画神降臨でしょう。


 更に神保町のまんてんに出向いてカツカレーを食らう。店はきれいとは言えないけど、お店の人の物腰が柔らかいので好きなんだよね。カツカレー600円は安い。