A Journey To Surrey Quays

Half the truth and half the lie

午前4時35分、鎌倉高校前

夜が明けて来た。ゆっくりと海岸を歩いている。風は結構冷たい。

 

今朝、自宅に届いた手紙について考えている。簡単な時候の挨拶だったのだけれど、内容が問題なのではなくて、手紙の主が7年前になくなっているということが問題だった。手紙の送り主の住所を見ると愛媛県松山市とある。封を開けようと何度か逡巡した後、手紙をそのまま机の上において、由比ガ浜まで出てきた。

 

海岸をぶらぶらしながら空を見る。海と空の境界線が青からオレンジ色へと変化していった。どうやらもうすぐ朝が来るらしい。