A Journey To Surrey Quays

Half the truth and half the lie

ネットで無料で手に入る英語リスニング用の素材について

  TOEIC でAランク(860点)を獲得するのに大切な8つのことにも書いたのですが、リッスン&リピートの練習が語学力向上には有効です。

natu-rou.hatenablog.com

 

 練習をする際にスクリプトと音声素材があると便利なんですけど、ネットで無料で手に入る素材って案外少ないんですよね〜。内容なども人によって興味があったりなかったりする場合もあると思うので、そう考えると選択肢が限られてしまいます。そこで、今日は自分がリスニング用に使っている二つのサイトを紹介します。

 

NHKニュースで英会話

 少し前のニュースが音声とスクリプトと内容の解説までついてネットで無料で利用できます。ニュースによっては動画もあるのでニュースなどに興味がある方は続けられるかもしれません。英語の勉強+社会情勢も知ることが出来ます。

 月曜日から金曜日まで毎日1つずつ更新されます。土日はお休みになります。

BBC learning English 

 イギリスのBBCが運営をする語学学習用のサイト。画面右側の「Downloads」と「Text」をクリックするとスクリプトと音声ファイルを利用することが出来ます。もちろんイギリス英語なので発音はアメリカ英語と少し違います。

TOEIC でAランク(860点)を獲得するのに大切な8つのこと

はじめに

 TOEICでAランク(860点以上)のスコアを持っていると就職や転職などで有利に働きます。自分が勉強していく上で感じた有効な点数アップの方法を記事にしてみました。

1→時間配分を常に意識する

 ものすごく当たり前なんですが、まずは、これです。

 他のテストとTOEICが一番違う点は、問題数がとにかく多いという事です。リスニングとリーディングで各100問ずつで200問あり、最近、難易度は若干あがっており、高得点者でも問題を解ききれないというケースがあります。

 各パートにどれだけ時間を費やせるかを考えて、知らなければ解けない問題(Part5など)は考え込まないでスルーする。TOEICの場合、各問題の配点は全てが一緒なので、問題の取捨選択をためらわずにする事が点数アップにつながります。

2→リスニングを中心に学習すること

 時間がない場合は思い切ってリーディングを捨ててリスニングだけに専念するというのも一つの手かと思います。

 なぜかというと、リスニングの方が配点が甘いので点数に反映しやすいというのがまず一点あります。そして、大学受験を経験している方は特にそうなのですが、基本的に日本人はリーディングの方が得意なのでリスニングに開発の余地がある。

3→音読を中心に学習する

 生活習慣の違いなどもあり1日の中で音読する時間が取れない場合もあるとおもいます。音読の効果についても人によって賛否両論あるのだけれど、自分の場合は体に英語が染み付きました。リーディングのスピードも結果的にはあがり、問題を解くのが楽になりました。

 リッスン・アンド・リピート(ネイティブが話した文章を一度聴き音をとめて後から追いかけて繰り返し発音する)というのが効果的です。リスニングに関して言えば発音できる音は聴こえるようになるからです。

4→TOEICの点数をあげるにはTOEICの問題集をやる

 巷には映画や音楽を見たり聴いたりして点数をあげよう! という本が山ほど出ているのですが、はっきり言ってTOEICの点数に直接は関係ありません。TOEICで問われるのは、ビジネスマンが海外出張及び海外での生活で使うと想定されている英語や、オフィスで使われるようなビジネス英語なので、映画や音楽でTOEICの点数をあげようとするのが非効率的なのは当たり前という話になりますね。

 もちろん、息抜きとしてはありですけどね♪

5→基本は新公式問題集

 新公式問題集以外にも良質な問題集は、たくさんあるのですが、TOEICを運営するETSがオフィシャルで発売している新公式問題集は本物に非常に近い問題が収録されています。時間的な効率を考えると、まずは新公式問題集をやってTOEICの形式に慣れるのが効率が良いです。

 新公式問題集を暗記するほど完璧にやりこむと860点近くまで行くと思うのですが、足りない場合は追加する形で他の問題集をやるのをお勧めします。

6→特急シリーズ

 朝日新聞出版社さんの“特急シリーズ”というTOEICの各パートに対応した書籍があるのですが、持ちやすいサイズ・本体の軽さ・中身の濃さ、とかなりお勧め。本番に近い問題が掲載されてあり質がかなり高い。音声ファイルもホームページから落とせるので活用すると点数アップに効果があります。

https://publications.asahi.com/toeic/

 特に通勤中に英語学習をされる方には手に持ちやすいサイズと軽さなのでお勧めです。

7→同じ問題集をとにかくやり込む

 800点くらいまで行った人にお勧めなのですが、同じ問題集をとにかくやり込むというのを試してほしい。一冊終わった後に次の問題集に行きたくなる気持ちはわかります。ずっとやっていると飽きてしまうし自分もそうだったので……。ただ、しばらく時間をおいて、もう一度同じ問題集をやると、解けなかったり同じ場所を間違えてるのに気づくと思います。何度も同じ箇所を見ることになるので単語や熟語も記憶しやすいし点数もあがりやすい。

 上述した朝日新聞出版の特急シリーズなどは音声ファイルもついているので同じ箇所の音読を何度も繰り返しやると体に英語が染み付いてTOEICの点数もあがりやすくなると思います。

8→めげない

 最後の最後でこれかよって感じなんですが。

 完璧に根性論になってしまうのですが、すぐに英語力は上がらないと最初に認識するというのは必要です。結局のところテクニックであがるのは800点くらいまでになり、めげないで毎日続けるというのが語学学習の王道だということを再認識することになるからです。

 途中でやめてしまうと、伸びはそこまでになるので、止めないでやり続けるというのは、かなり重要なことです。

 出来れば短期間で密度を濃くやって一気に点数をあげるという考え方も必要かもしれません。

終わりに

 ここに書いたのは個人的な経験に基づくTIPSなので、やり方は人それぞれですし、TOEIC学習に入る前の英語力によっても、点数の上がり方は個人差があります。ただ、その中でも自分が効果があるな、と感じたものを、ざっくりと書いてみました。

 最後まで読んでいただいてありがとうございました。お役に立てる情報をまた思いついたら記事にしてみたいと思います。

みなさん、さようなら / 中村義洋

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ヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督。ひきこもりを、まんま描いたあまたのフィクションにつまんねーなーと思っちゃってたタチなのですが、家の中ではなく、団地の中にひきこもるという新たな手法に拍手。段々と高齢化が進み、団地から徐々に人が居なくなる切なさ。

濱田岳演じる主人公と、団地の様相が徐々に変わって行く様子がリンクしていて、とても良かったです。

風立ちぬ / 宮崎駿

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宮崎さんは全く物語を描かなくなったなあ、と今作でも思った。場面ごとの作り込みは素晴らしく、例えば、関東大震災のシーンがあるが、ジブリの作画力で綿密に表現されていたのが、とても良かった。

主人公の堀越二郎は飛行機を作る仕事をしている。部屋にこもり図面に線をひき、デザインと機能の両方を考える。他人の事になりふり構わず、一日中、図面と格闘。もちろん飛行機は戦争に使われるものであり、二郎は軍需産業を担っているわけだけれど、夢中で仕事をする二郎の姿がアニメーターの宮崎駿、その人とダブって仕方がなかった。

色んな人の感想をちらりと見ると、選ばれしものによる大衆蔑視という見方もあるようだ。確かにそのようなシーンはあるし、主人公は恵まれた環境にいるわけだけれど、メインの話ではないのかなと思った。

この映画は戦争や震災の悲惨さを描くものでもなく(そんな事は言うまでもない)、国民的な映画作家になった宮崎駿さんにとって、もっと個人的な映画だ。宮崎さんが信じているのは地道に築きあげてきた職能。ただ、それだけではないか。社会的な出来事は起こる。周りはころころ変わるし時代も移り変わる。そんな時代を背景に、一人の男が仕事をする姿を、50年アニメーションの仕事をやってきた人間が、昔を懐かしむかのように淡々と描いていた。

言の葉の庭 / 新海誠

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主人公の中学三年生、天沢聖司は、ヴァイオリニストになる夢を抱いている。一方、月島雫は……あ、これ違う映画だった。

 
さてさて、たいていの映画作家、アニメーション作家であるなら、主人公の高校生タカオが惹かれるユキノの人間性や魅力を書き込む為に、幾らかの工夫をするだろう。

例えば、タカオがユキノに口をつけたペットボトルを返した後、それを飲むユキノの口元に対するタカオの視線のカット、なんかを入れたりもするだろうし、ユキノの足を触るシーンにおいて、タカオの手のクローズアップなり意図的なショットの幾つかがあってもおかしくはないはずなのだが、人を描く事に重きをおいていない新海映画にそのようなカットは一切存在しない。その代わりに、主人公の内面ではなく、背景を厳密に書き込む。携帯電話、パソコン等の電子機器や駅の表示板などを実写と見紛う程に正確に描く。この点、例えば代表的なアニメーション監督の宮崎駿さんとは全く異なるアプローチをモノ作りの根本に対して据えていると言ってもいいと思う。

本作でも、自分はドラマとしては全く興味が持てず、「いや、知らなかったっていうのおかしいやん」と物語の運びに対して思わずツッコミを入れてしまったわけなのだけれど、前述したように厳密に描かれた街、緑の美しさ、雨の描写の精緻さに、もっていかれてしまいながら、ふと気がついた事があった。

例えば新宿の同じ街を同じアングルで実写として撮ったら退屈で見ていられないのではないか、という事だ。それが、”実写のようなアニメーション”として描かれると退屈どころか不思議に魅力的になってしまう。画面には雑踏や、生ゴミなど、実写なら嫌でも映りこんでしまう新宿の街の姿は一切描かれず切り抜きされた新宿の姿だけを観客は見る事が出来る。今まであれだけ新宿を綺麗に美しく緑あふれる街に描けた人はいないのではないか。

これは褒め言葉でしかないのだけれど、インディーズで1人アニメを描き続け、これだけ恥ずかしい話を臆面も無くやり続けるのはすごいなあ、と単純に思う。雨、素敵でした。次も見ます。

新宿御苑から一番近い映画館(バルト9)で鑑賞。雨ではありませんでした。